料理人40年の集大成に 大阪から移住の男性、赤穂に仏料理店
2022/01/30 05:30
料理人として集大成となる店を出す佐藤幸司さん(左)と、ホールマネジャーの松山佐知子さん=赤穂市朝日町
兵庫県赤穂市朝日町に2月2日、仏料理店「ベルーラメテオール」が開店する。大阪から赤穂に移り住んだオーナーシェフの佐藤幸司さん(58)は、姫路キヤッスルホテル(同県姫路市、現姫路キヤッスルグランヴィリオホテル)で初代製菓長を務めたベテラン。「料理人生活40年の集大成となる店に」と意気込む。
関連ニュース
大阪から移住の料理人 古い商家改装、創作料理店に 丹波篠山
ガレージで念願のカフェ、大阪から移住の親子がオープン「田園眺めて、ゆったりお茶を」
「ここは楽しいことがいっぱい」フランス人男性、姫路の集落に移住10年 田舎暮らしを漫画に
大阪府箕面市で店を出し、妻の真弓さん(50)、娘の美月(みづき)ちゃん(6)と暮らしていた。「自然豊かな地で子育てを」と願い、離島への移住を真剣に考えていた際、赤穂の貸店舗を知った。3人で赤穂を初めて訪れ、海・山・川の近さや幼保小中が隣り合う教育環境に引かれた。今春の美月ちゃんの小学校入学に合わせ、一家で移住する。開店準備のある佐藤さんは、昨夏から店の近くに住む。
大阪で育った佐藤さんは神戸のホテルでパンや菓子作りを修業した。開業後は飲食店の管理・出店を担う事業も展開する。
目指す店は、肩肘張らずに料理を楽しめる「本場の気さくなビストロ(食堂)」だ。アルバイト12人を地元で採用し、開店前の約1カ月研修を施した。「妥協せず、最高の料理を出す準備が整った」と自信をのぞかせる。
メニューは昼夜同一で、2カ月ごとに変えて旬の食材を入れる。各種ガレット(そば粉クレープ)に加え、丹波篠山産鹿肉▽仏産ホロホロ鶏▽熟成ラム肉ステーキなど計11コースを用意し、料金はおおむね3千円。「4~10月にはカフェテラスを設けたい。将来的にはフランスパンも味わってほしい」と話す。
原則午前11時~午後3時と午後5~8時に開店。月曜休み。店のウェブサイトで最新情報を確認できる。同店TEL0791・43・3835
(坂本 勝)