浅野内匠頭の御朱印登場 大願成就の赤穂大石神社「命日に振り返る機会に」

2022/02/20 05:30

江戸城松の廊下に立つ浅野内匠頭を描いた特別御朱印=赤穂大石神社

 大願成就で知られる赤穂大石神社(兵庫県赤穂市上仮屋)が赤穂藩主だった浅野内匠頭長矩(たくみのかみながのり)の特別御朱印を作った。江戸城松の廊下に立つ内匠頭の姿は意を決した表情で刃傷(にんじょう)事件前の緊迫感にあふれる。御朱印には神社名と日付が手書きされる。三つ折りの台紙も付け、内匠頭の命日の3月14日まで、初穂料500円で配る。 関連ニュース 笑い文字で笑顔を 忠臣蔵テーマ、義士の名びょうぶに 講師のますもとにこさん作品展 浅野家3代に焦点当てた特別展 長直から忠臣蔵の長矩まで、ゆかりの68点展示 赤穂市立歴史博物館 駅から始まるエトセトラ~(5)赤穂編 運命の出会い、世界的演奏家が誕生

 元禄14(1701)年、禁を破り、江戸城内で吉良上野介(こうずけのすけ)に斬り付けた内匠頭は即日切腹となった。翌15年、家臣の大石内蔵助ら四十七士が吉良邸へ討ち入り、主君の恨みを晴らした物語は「忠臣蔵」として語り継がれる。
 「命日に向けて内匠頭の絵を」と飯尾義明宮司の依頼を受け、いとこのイラストレーター、いいおみきおさん(大阪府豊中市)が描いた。内匠頭はまなじりを決し、脇差しのつばに左手を掛け、右手で今にもつかを握ろうとする様子。吉良斬り付けの臨場感を高めた。飯尾宮司は「参拝に来る人に手に取ってもらい、内匠頭を命日に振り返る機会に」と願う。
 御朱印は縦16センチ、横21センチ。赤穂大石神社TEL0791・42・2054
(坂本 勝)

神戸新聞NEXTへ
神戸新聞NEXTへ