「伊達直人」さん、今度は横断旗1200本寄贈 児童の交通安全願い
2022/03/20 05:30
寄贈された横断旗を持つ牟礼正稔市長(左)ら=赤穂市役所
漫画「タイガーマスク」の主人公、伊達直人を名乗り、兵庫県姫路・西播地域の児童養護施設にケーキなどを贈り続ける男性が、児童の交通安全を願い横断旗計1200本を西播磨4市3町に贈った。自ら描いたタイガーマスクの似顔絵と「子どもたちの健やかな成長を心から念じます」などの言葉も添えた。
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千葉県八街(やちまた)市で昨年6月、下校中の児童5人が車にはねられ、死傷するなど痛ましい事故を防ごうと男性が寄贈を決意。「コロナ禍で社会が疲弊する中、子どもたちの明るい笑顔や元気な声を取り戻してほしい」と、100~300本の横断旗を7市町に贈った。
兵庫県赤穂市では市教育委員会が牟礼正稔市長に届けた。旗は目立つよう、黄色地に赤い文字で「横断中」と書かれてある。これまでの活動で破損した横断旗に替えて、4月から市内15小中学校区で使ってもらう予定。
牟礼市長は「八街市の事故を受け、通学路を緊急点検し、交通安全対策に取り組んでいる。地域住民による見守り活動に役立てたい」と感謝した。(坂本 勝)