セクハラ疑惑、教育長に辞職要求　太子町議会「事実なら由々しい人権問題」

　兵庫県太子町の教育長（６２）からセクハラを受けたとして、女性教育委員が辞職願を出した問題で、同町議会は２２日、教育長に辞職を求める要求書を提出した。服部千秋町長に対しても、教育長への辞職勧告を求めた。 関連ニュース 職場でわいせつな会話、難病の同僚に「はげ」「死ね」 職員６人懲戒処分 職員の性告白を否定「市幹部を辞めさせろ」　悪意なくても「差別」、全国から批判相次ぐ ヌード講座、講師言動はセクハラ　芸術大側に賠償命じる

　町議会では教育長の進退を問う声が相次いでいた。２０日の議会運営委員会で、辞職を求める方針を決定。全議員が要求書の内容を確認した上で、中島貞次議長が２２日、教育長と面会して手渡した。
　要求書では「セクハラ疑惑の報道が事実であるならば由々しい人権問題」と指摘。教育行政への悪影響を懸念し、町の名誉を失墜させたなどとして辞職を求めた。議会事務局によると、教育長は中島議長との面会時、改めてセクハラ行為を否定したという。（直江　純）