ウリ科の野菜「グリーンマロー」2個合体した実を発見 県技術センター担当者も「仕組み分からない」 福崎

2022/10/08 05:30

2個がくっついた実と、通常の丸い実を持つ中安さん=福崎町

 カボチャのような緑色の丸い実を付ける野菜「グリーンマロー」を育てている兵庫県福崎町の中安尚紀さん(75)の家庭菜園で、2個が合体した実ができた。中安さんは「なぜこんな珍しい形になったのか」と不思議がっている。 関連ニュース ゴーヤーの苗を植えたはずが、つるをたどると…カボチャ!? 背景にウリ科特有の事情が 歩道にプリンスメロン?…アスファルトの隙間から! 除草剤にも負けず、直径10センチ超 クリみたいに甘い、三田特産「さんだくり南瓜」 糖度が高くケーキの材料にもぴったり


 グリーンマローは英国でよく栽培されているウリ科のつる性植物。専門家によって種の解釈がやや異なるが、ズッキーニと同じ系統の植物で、実は淡泊であっさりした味という。
 中安さんは、昨年春に苗を購入して菜園に植え、夏には実がなった。今年も6~9月に次々と実ができたが、このうち三つは小さな実のときから2個がくっついたようになり、そのまま大きくなった。
 県立農林水産技術総合センター(同県加西市)によると、野菜担当者でもこのような状態は見たことがないという。同じウリ科のキュウリに似たような障害があることから「詳しい仕組みは分かっていないが、夏季の高温で土壌が乾燥し、肥料の溶け出しが速くなったためではないか」と推測している。
 さまざまな野菜を育ててきた中安さんは「サラダや炒め物、みそ汁の具などにも合い、近所にお裾分けして喜ばれた。来年も育ててみたい」と話していた。(吉本晃司)

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