感染者情報、公表の方針 県、行動範囲や移動経路 新型肺炎
2020/02/04 19:04
兵庫県の井戸敏三知事
兵庫県の井戸敏三知事は4日の定例会見で、県内で新型コロナウイルスの感染が確認された場合、感染者の行動範囲や移動経路を一定程度、公表する方針を示した。感染者情報の公表基準を巡っては自治体によって判断が分かれており、姫路市の清元秀泰市長が原則発表する方針を明らかにしている。
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井戸知事は「県内のどこで発生したか分からない情報提供だと、逆に県民の不安感をあおる」と指摘。県の管轄ではない政令市や中核市で発生した場合も「行動範囲が市内で収まらないこともある。行動範囲や可能性がある場所を見えるようにするのが県の役割だ」と述べ、公表に前向きな姿勢を見せた。
検査の対象者についても「上海や広州でも患者が発生している。心配だという人には症状などで選別した上で、幅広く検査していく姿勢が必要だ」との考えを語った。(前川茂之)