命名されたばかりの今津紅寒桜 西宮の公園で満開

2020/03/06 10:59

満開となった「今津紅寒桜」の花=西宮市今津大東町

 兵庫県西宮市今津大東町の大東公園にあるサクラの一種「今津紅寒桜」が、昨年末の命名以降初めての満開を迎えた。新型コロナウイルスの感染拡大でどこか物寂しげな公園の景色に、一点の彩りを添えている。 関連ニュース 豪華で清らか 花びら10枚が二重に咲く「幻のサクラ」 「源平咲き?」1本のサクラに2色の花びら 樹木医に聞いてみました 「すっぴんで慌てるギャル」一重野梅がいざなう雅な梅の世界

 高さ約5・5メートルのこの桜は園内に1本だけ植わり、樹齢は推定でおよそ70~80年。2018年に新品種と確認され、愛称は昨年12月に市民投票で決まった。
 管理する市公園緑地課によると、暖冬などの影響で例年より2週間ほど早い2月下旬から開花したという。おわん状に開く淡い紅色のサクラは、時折吹く強い風に花びらを散らしながらも懸命に咲き続けている。
 友人2人と見に来た女性(83)=西宮市=は「色合いがきれいで、下に垂れて咲く姿もかわいらしいです」と笑顔を見せた。(風斗雅博)

神戸新聞NEXTへ
神戸新聞NEXTへ