新たに入院患者4人感染 姫路の病院
2020/03/12 07:39
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兵庫県姫路市は12日、同市野里の「仁恵病院」で、新たに50~80代の女性入院患者4人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。同病院での感染者は看護師2人、患者7人の計9人となった。市は院内での感染拡大を防ぐため、厚生労働省に専門家の派遣を要請したと明らかにした。
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市によると、4人のうち70代の1人は一時37・0度の微熱があり、11日に感染が判明した女性患者と同室だった。残る3人(50代、70代、80代)も同じ病室に入院しており、いずれも目立った症状はないという。
4人とも入院期間は長く、2月以降、面会や外泊などはなかった。従来の疾病管理も必要なため、これまでの発症患者を含めて感染症指定医療機関には移さず、同病院内の個室で治療を続ける。
市は厚労省の専門家派遣に加え、医師や保健師による感染管理のサポートチームも立ち上げる方針で、派遣の準備を急ぐ。
市はこれまでに、同病院の入院患者や医師、看護師ら計111人に検査を実施。12日朝時点で、残りの対象は20人としている。(井沢泰斗)
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