職員や患者ら誹謗中傷・風評被害 北播磨総合医療センター

2020/03/23 23:05

「誹謗中傷・風評被害について」と題した文章を掲載した北播磨総合医療センターのホームページ

 4人の医師らが新型コロナウイルスに感染し、外来や救急診療を停止している北播磨総合医療センター(兵庫県小野市市場町)は23日までに、職員やその家族、患者らが風評被害に遭っていることを明らかにした。同センターはホームページ(HP)に「誹謗中傷・風評被害について」と題した文章を掲載。地域住民の理解と協力を呼び掛けている。 関連ニュース 「分かりやすさ重視」家庭でできる消毒液の作り方 今年のお花見、注意点は? 疾病対策課が強調するポイント紹介 病院でマスク6千枚盗難「在庫あるが…」

 HPによると、同センターの職員や患者らが「ばい菌扱い」され、引っ越しを業者にキャンセルされたり、タクシーの乗車拒否に遭ったりした。家族が勤務先から出勤停止を命じられた例もあったという。
 同センターは「感染が確認された4人の職員と接触した方々はごく少数」として行政窓口に相談し、内容によっては名誉毀損や精神的苦痛、経済的損失につながる問題にもなるとしている。(中西大二)
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