新型コロナの軽症者受け入れ施設 神戸市が公開
2020/04/10 12:05
新型コロナウイルス感染者の軽症者療養施設として神戸市が使用するニチイ学館ポートアイランドセンター=10日午前、神戸市中央区(撮影・中西幸大)
 神戸市は10日、新型コロナウイルスに感染した軽症者を11日から受け入れる「ニチイ学館神戸ポートアイランドセンター」(同市中央区港島南町)の宿泊棟を報道各社に公開した。
          
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 感染症指定医療機関の市立医療センター中央市民病院に近く、医療連携を取りやすいことから市が3カ月の予定で借り上げる。5階建てで、感染者のうち高齢者や妊婦らを除き、医師が軽症と判断した人を2~5階の個室(14平方メートル)に最大100人まで受け入れる。
 個室にはベッド、テレビ、冷蔵庫があり、Wi-Fiも整備。同じ階の共用スペースに弁当を取りに行ったりするほかは室内で過ごしてもらう。スタッフは医師1人、看護師2人、市職員2人で対応し、看護師と市職員は24時間常駐。1階をスタッフが使い、患者とはエレベーターなどの動線を分ける。
 神戸市地域医療課の須田保之担当課長は「重症患者に適切な医療を提供するため、万全の体制で軽症者を受け入れたい」と話す。同市では9日に1日で最多となる19人の感染を発表するなど、4月に入り感染者が急増している。(長谷部崇)
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