神戸・三宮の人出2割減止まり 西村大臣「これでは終息できない」

2020/04/10 20:11

非常事態宣言が出された後も人の往来が続く三宮センター街=9日午後2時58分、神戸市中央区三宮町1

 西村康稔経済再生担当相は10日の会見で、新型コロナウイルスに関する緊急事態宣言の対象となった7都府県について、主要駅周辺の人出の変化を紹介し、減少幅の小さい神戸市の三ノ宮やさいたま市の浦和などを例に挙げ「これでは終息できない」と危機感を示した。 関連ニュース 「想像もできなかった」五輪延期でホテル解約、全額請求に困惑 対応見直すケースも 三菱電機社員の2人はスナックで感染 神戸西署員新たに5人感染 幹部ら居酒屋で懇親会

 紹介したのはNTTドコモによる分析結果で、緊急事態宣言が出される前の7日午後5時と、9日午後5時時点の駅周辺にいる人口を比較。横浜の42・9%減、大阪市の梅田の42・4%減など4割以上減ったエリアがある中、三ノ宮は23%、浦和は9・2%の減少にとどまった。政府は人と人との接触機会を7~8割減らすよう求めている。
 西村氏は「皆さんの自覚、一人一人の意識で終息できるかが変わる。企業もテレワークやテレビ会議など、思い切った策を講じてほしい」と強調した。(永見将人)
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