「普段の20分の1以下」人出なく神戸の街ひっそり 緊急事態宣言下で初の週末

2020/04/11 11:35

新型コロナウイルスの感染拡大で緊急事態宣言が出されて初めての週末。三宮の街は人も車も少なかった=11日午前10時48分、神戸市中央区(撮影・鈴木雅之)

 新型コロナウイルスの感染拡大を受けた緊急事態宣言が発令されて初の週末となった11日、宣言の対象となった兵庫など7都府県では街に人の姿は少なく、ひっそりした朝を迎えた。例年なら行楽に向かう人々でにぎわう駅や空港は閑散とし、都心部は車の通行さえもわずか。営業する店も少なく、冷ややかな春の風が無人の街をなでていた。 関連ニュース 三菱電機社員の2人はスナックで感染 中央市民病院で院内感染 一般の患者受け入れ停止 神戸西署員新たに5人感染 幹部ら居酒屋で懇親会

 午前9時、神戸市中央区のJR三ノ宮駅。ホームではスーツ姿の通勤客が乗り降りするだけで、電車内も空席が目立った。同駅南の三宮交差点でタクシーの交通整理をする男性(72)は「普段の20分の1以下。先週よりもぐっと少なくなった」。同10時には、家族連れの姿もちらほら見えるようにたが、かつての光景とは程遠い。
 交差点に面する神戸阪急や神戸マルイ、元町の大丸神戸店は臨時休業。三宮センター街もドラッグストアなどを除き、大半の店がシャッターを下ろした。
 相次ぐ減便などで運航が上限の半数程度にとどまる神戸空港(神戸市中央区)でも、出発ロビーに利用客の姿はまばらだった。出張帰りの会社員(47)=茨城県つくば市=は「年に一度は出張で訪れるが、これだけ人が少ないのは初めて」と驚いていた。(井上 駿、伊田雄馬)
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