神戸西署、署長と副署長も感染 応援で120人配備
2020/04/13 12:15
神戸西署長らの新型コロナウイルス感染を受け、会見する加藤晃久兵庫県警本部長=神戸市中央区下山手通5
兵庫県警は13日、神戸西署の署長と副署長=いずれも50代男性=が新型コロナウイルスに感染したと発表した。同署員の感染は10人目で、そのうち幹部の感染は5人目。県警では計11人となった。
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県警によると副署長は11日に発熱し、12日に陽性を確認。署長は12日に発熱し、13日に陽性が分かった。いずれも容体は安定しているという。
同署の警部以上の幹部(15人程度)は人事異動翌日の3月27日から同署で最初の感染者が出た4月7日まで、業務を報告する「朝会」を毎朝15分ほど署長室で開いていた。このうち署長、副署長を含め、感染が判明した5人は3月27日夜、居酒屋で開かれた懇親会にも参加していた。
県警は署長と副署長を治療に専念させるため、一時的に城垣敦夫監察官を神戸西署長に、長谷川幸造警察学校管理官兼副校長を同署副署長に異動させた。同署では現在、約120人が自宅待機になっており、県警は1日20人の「集団警ら部隊」など本部からの応援態勢として120人を配備した。
加藤晃久本部長は13日、会見を開き、「県民の皆様にはご心配をおかけしているが、管内の治安確保に十分な体制を確保した。引き続き総力を上げ、安心していただけるよう努める」と話した。
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