軽症者受け入れ 神戸市が2施設目を運用へ 200室確保

2020/04/28 20:30

神戸市役所=神戸市中央区

 神戸市は28日、新型コロナウイルスに感染した軽症者や症状がない人を受け入れる、市内二つ目の宿泊施設の運用を30日から始めると発表した。症状の有無にかかわらず感染者は一度入院するが、それまでに時間がかかる場合もあるという。埼玉県では、感染判明後の自宅待機中に容体が悪化して死亡するケースも出ているため、2施設目は入院前の滞在場所としても活用する。 関連ニュース 返信途絶えると「容体急変したのか」 最前線で闘う看護師が話した、隔離病棟の今 社内でクラスター発生か 企業名公表に同意せず操業継続 神戸中央市民病院が手術中止 新型コロナ重症者に注力

 二つ目の施設は、神戸・ポートアイランドのホテルパールシティ神戸(同市中央区、200室)。看護師が24時間常駐し、医師や保健師とともに健康観察を行う。容体が急変した場合は、近くの中央市民病院などに搬送する。滞在費用は全額公費負担となる。
 同市では11日から、「ニチイ学館神戸ポートアイランドセンター」の宿泊棟(同区、100室)で軽症者を受け入れており、現在40人が入る。休日などに感染が判明すると、入院までに1~2日かかることも。今後感染者が急増することも想定し、2施設目では、入院前の患者も滞在できるようにする。
 久元喜造市長は会見で「他県の例をみても、感染症患者の自宅療養は避けるべきだ」と述べた。(石沢菜々子)
【記事特集リンク】新型コロナウイルス

神戸新聞NEXTへ
神戸新聞NEXTへ