特定抗争で警戒区域拡大へ 山口組も意見聴取欠席
2020/06/23 18:47
兵庫県公安委員会が入る兵庫県警察本部=神戸市中央区
兵庫県公安委員会は23日、特定抗争指定暴力団の活動を厳しく制限する「警戒区域」を拡大する手続きとして、山口組から意見聴取する場を県警本部に設けた。同組関係者は出席しなかった。手続きに支障はなく、県公安委は7月上旬にも南あわじ市を同区域に追加する方針。
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山口組と神戸山口組との抗争事件が相次ぎ、兵庫など6府県の公安委は1月、両組織を特定抗争指定暴力団に指定。捜査関係者によると、その後、南あわじ市に神戸山口組幹部の関係先があることが新たに確認された。
23日午前、県公安委が神戸市中央区の県警本部内に設けた意見聴取の会場に、山口組の関係者は現れなかった。神戸山口組側も22日の聴取を欠席している。
兵庫のほか愛知県公安委員会も警戒区域の拡大に向け手続きを進めている。また5月に岡山市であった神戸山口組系組幹部の銃撃事件を受け、岡山、鳥取、島根、愛媛の各県公安委員会も両組織を特定抗争指定暴力団に指定する方針。
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