海水浴シーズンの安全確保 豊岡・竹野地域、独自に指針

2020/07/10 09:18

感染予防を呼び掛ける張り紙=豊岡市竹野町竹野

 新型コロナウイルス感染拡大を受け、五つの海水浴場に例年30万人が訪れる兵庫県豊岡市竹野地域は、海水浴シーズンの安全確保に向けてさまざまな対策に取り組む。混雑予想や感染予防について周知を促すほか、豊岡北署が通行止めや交通規制を行い、夏休みが短縮された児童の登下校や交通の安全確保を図る。(阿部江利) 関連ニュース 大蔵海岸と林崎海岸 今夏も海水浴場開設せず 明石 「ちょっと冷たかった」園児ら歓声 関西で最も早い海開き 新温泉町 本当に「日本最古」? 明石の石造り灯台、本来「台形の台座を持つ…」ややこしい注釈付き それでも疑問符

 但馬では6月中旬以降、新温泉町などの海水浴場で海開きが始まっている。竹野地域では、地元のたけの観光協会が6月、感染予防のための対策ガイドラインを作成し、7月11、18日の海開きに向けて準備を進めている。
 例年より開設期間を1~2週間短縮し、宣伝は一切しない。海上アスレチックは開設を中止し、ホームページに混雑予想カレンダーを掲載。一部の駐車場を封鎖して台数を減らし、駐車場に入れない場合は海水浴場への入場を断る。
 今年は夏休みが短縮されるため、子どもの登下校と車の混雑時間帯が重なることに不安の声も上がっていることから、同署は海水浴場に近い竹野小学校付近の市道(約600メートル)について登下校時間の午前7時~8時半と午後2~4時に、住民以外の車両の通行を規制する。
 また、緊急車両などの通行を確保するため、駐車場周辺で渋滞した場合は、竹野浜周辺への車両の流入規制を行う。7月下旬から広報車を用意し、地域に入る前に規制を知らせるほか、関係機関とも連携し、自動車専用道路や県道の電光掲示板でも告知するという。
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