将棋・王位戦 13日から第2局 木村王位、藤井七段が抱負
2020/07/12 18:53
対局前日の記者会見で笑顔を見せる木村一基王位=12日午後、札幌市、ホテルエミシア札幌
 将棋の木村一基王位(47)に藤井聡太七段(17)が挑む第61期王位戦7番勝負(神戸新聞社主催)の第2局が13日に始まるのを前に12日、両対局者が相次ぎ札幌入りし、対局会場となる札幌市厚別区の「ホテルエミシア札幌」で開かれた会見で抱負を述べた。
          
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 「30歳差対決」などで注目を集める今シリーズ。藤井七段が先勝して迎える第2局は、今後の流れを左右する重要な一局となる。
 両親が札幌出身の木村王位は「先行されはしたが、自分の持っているものを出し切れるように頑張りたい」とリラックスした表情。先手番で迎える第2局について「受けになりがちなので、積極性を出せればいい」と話した。
 空路、札幌入りした藤井七段は「久しぶりの飛行機だった。どきどきしたが、空からの眺めも楽しめた」と笑顔。「持ち時間(8時間)をしっかり使って、北海道で良い将棋を見ていただけるようにしたい」と意気込んだ。
 会見に先立ち、両対局者は対局室を検分し、照明や空調を入念に点検した。駒は、用意された2種類のうち、札幌で行われた2018年の王位戦第3局の駒が使われることに決まった。