将棋の木村一基王位(47)に藤井聡太七段(17)が挑む第61期王位戦7番勝負(神戸新聞社主催)の第2局が13日に始まるのを前に12日、両対局者が相次ぎ札幌入りし、対局会場となる札幌市厚別区の「ホテルエミシア札幌」で開かれた会見で抱負を述べた。
「30歳差対決」などで注目を集める今シリーズ。藤井七段が先勝して迎える第2局は、今後の流れを左右する重要な一局となる。
両親が札幌出身の木村王位は「先行されはしたが、自分の持っているものを出し切れるように頑張りたい」とリラックスした表情。先手番で迎える第2局について「受けになりがちなので、積極性を出せればいい」と話した。
空路、札幌入りした藤井七段は「久しぶりの飛行機だった。どきどきしたが、空からの眺めも楽しめた」と笑顔。「持ち時間(8時間)をしっかり使って、北海道で良い将棋を見ていただけるようにしたい」と意気込んだ。
会見に先立ち、両対局者は対局室を検分し、照明や空調を入念に点検した。駒は、用意された2種類のうち、札幌で行われた2018年の王位戦第3局の駒が使われることに決まった。









