「県内飲食店がクラスター元のケースほとんどない」兵庫県知事 感染拡大期入りで会見

2020/07/29 22:03

新型コロナウイルス感染症の対策について会見する兵庫県の井戸敏三知事=29日午後、神戸市中央区下山手通5、兵庫県庁(撮影・辰巳直之)

 兵庫県の井戸敏三知事は29日の会見で、県内の新規感染者の増加を受け、感染「拡大期1」に体制を移行したことなどを説明した。主なやりとりは次の通り。 関連ニュース 「会社辞めるか、奥さんが辞めるか」看護師と家族に誹謗中傷 クラスター発生の病院 冷えてます!「ナツノマスク」自販機で販売中 写真館が開発 車の他県ナンバー狩り…今なお“自粛”過度に嫌がらせ?

 -急速に感染拡大している原因の分析を。
 「東京や大阪といったクラスター(感染者集団)の発生源で感染した人が持ち込んできたのが最初の状況だったが、その方の職場や家庭で二次感染が起きるケースが増えてきている。ステージがワンランク上がっている状況。県内の飲食店がクラスターの元になっているケースはほとんどない。4月上旬に急拡大した動きとよく似ている」
 -会食や飲み会の自粛は、県内も含むのか。
 「もちろん含む。以前は主としてターゲットが特定されていることを前提に対策を構築していたが、家庭や職場での感染が増えてきているので、県内での大人数の会食や同席状況はできるだけ避けてもらいたい」
 -行動変容を促すにはメッセージがあいまいでは。
 「あいまいではない。会食自粛を求める『大人数』についても、2桁は大人数だ、と言っている」
 -5段階のうち4段階目まで来た。今後、さらなる段階を考えることは。
 「最終段階になってから考えなければ。病床確保などは、次の段階に備えたスケジュールを事前に持った上で対応していかないと間に合わないので、もう1段階追加をすることも視野に入れておく必要がある」
 -濃厚接触者以外の検査拡大とは。
 「現在やっている方針と同じ。学校によって検査対象に取り扱いの差が出ることもあったので、明示した」(まとめ・霍見真一郎)
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