お盆帰省「やめろというのは酷」 知事が工夫要請

2020/08/03 22:38

井戸敏三知事=兵庫県庁

 兵庫県の井戸敏三知事は3日の定例会見で、お盆の時期の帰省について、大人数での宴会を控えるなど、感染防止対策を徹底するよう呼び掛けた。連日、新規の感染者が多数に上っている東京や大阪を念頭に、接待を伴う飲食店などを利用する目的での県境をまたぐ移動の自粛を求めた。 関連ニュース 人気商品を復活、送料無料 苦境の駅弁業者たくましく 帰省した孫の面倒を誰がみるかで妻とケンカ 通報され包丁手に激怒 「迷惑かからないなら許される」禁止のバーベキュー相次ぐ青野ダム周辺

 井戸知事は「孫から祖父母に移るようなケースがあり、(県内への)受け入れがより心配。帰省をやめろというのは酷だが、正面に座らないなどの工夫をしてほしい」と、帰省時の注意を要請。移動自粛については「(かねて訴えている)再拡大地域への不要不急の移動自粛に含まれるが、ターゲットを明確にするために呼び掛ける」と話した。
 井戸知事は会見後、保健所を設置する県内5市の市長らとテレビ会談。明石市の泉房穂市長から「県民にメッセージが届いていない」と批判され、井戸知事は「(対策の)事実で評価してもらう努力を重ねたい」と話した。(藤井伸哉)
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