10万人当たりのコロナ感染者 県内最多は芦屋市
2020/08/31 05:00
神戸新聞NEXT
兵庫県内での新型コロナウイルス初感染確認から半年となるのを前に、神戸新聞社が県内市町別で10万人当たりの感染者数を算出したところ、芦屋市が最も多く85・81人だった。西宮市、尼崎市と続き、感染者数が最も多い神戸市は、52・27人と6番目で、県内全体は39・66人だった。いずれも東京都や大阪府の数値を下回っていた。
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県内では3月1日に感染が初確認され、8月30日までの約6カ月で計2268人となった。県と保健所を持つ各市が感染者数を連日公表しているが、各自治体で人口規模が異なるため、感染の実際の広がりが比較できない。そこで7月1日時点の推計人口と、県などが公表している市町別の8月25日時点の累計感染者数(住所非公表者などを除く)を基に、10万人当たりの感染者数を比較した。
その結果、上位から芦屋市、西宮市、尼崎市、伊丹市と続き、感染者が多数出ている大阪府に近い阪神地域の自治体が並んだ。稲美町が5番目に入ったが、人口約3万人の地域にクラスター(感染者集団)が発生したことが影響したとみられる。
県は、感染が確認されなかった5月17日から6月18日を挟み、その前を「第1波」、その後を「第2波」としているが、「第1波」の10万人当たりの感染状況を5月16日時点のデータ(人口は5月1日時点)でみると、最も多かったのが伊丹市で26・21人、2番目は芦屋市の23・26人。神戸市は5番目の18・35人だった。
県全体では、第1波=12・82人、第2波までの累計=39・66人となり、第2波の感染拡大の著しさが目立った。それでも東京都や大阪府を大きく下回っており、神戸大病院の宮良高維(みやら・たかゆき)感染制御部長は「大阪に隣接している割には、感染の広がりを抑えられているのではないか」としている。(霍見真一郎)
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