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 兵庫県内の市町別で10万人当たりの新型コロナウイルス感染者数を比較すると、阪神間や神戸での多さが際立っていた。県新型コロナウイルス感染症対策協議会の有識者委員を務める神戸大病院の宮良高維(みやら・たかゆき)感染制御部長は「人口密度の高さ」と「大阪との近さ」を指摘しており、改めて3密回避の重要性を示す結果となった。

 宮良部長は「人から人に伝染する病気は、人口密度が高いほど広がるというのがベース」と説いている。東京や大阪で感染者が多数出ているのはそのためで、特に兵庫では「大阪との距離」と「その自治体自体の人口密度」が二つの鍵になっているという。

 県内では1位から芦屋、西宮、尼崎が上位に並んでおり、宮良部長は「中でも芦屋は、通勤・通学・買い物で大阪と行き来する市民の割合が多いのではないか」と推測する。10万人当たり52・85人だった稲美町などで比較的高い値が出ているのは、クラスター(感染者集団)が発生したためで例外的だと見る。

 宮良部長は「大阪への距離や人口密度が似ている自治体同士で10万人当たりの感染者数を比較し、関係者が共同で対策を考えてみても良いのでは」と提案している。

 今回と同じ条件で算出すると、東京都は140・08人に達し、沖縄県は133・29人。39・66人だった兵庫県は、感染者数の多い愛知、福岡県の数字も下回っていた。(霍見真一郎)

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