直進可なのに「禁止」 道路標示ミス334カ所も
2020/09/17 21:22
誤りが発覚した路面標示。本来は直進可能なのに右折を指示する矢印が描かれていた=兵庫県内
兵庫県警は17日、直進が認められているのに、誤って禁止しているなどの路面標示のある交差点が県内に334カ所あったと発表した。うち9カ所では道交法違反(指定通行区分)の疑いで27人に違反切符も交付していた。道路改修に伴い工事業者が標示を塗り直した際に間違い、県警が確認しないまま取り締まっていたケースがあった。県警は対象者に連絡を取った上で違反点数を取り消し、反則金を還付する。
関連ニュース
直進できるのに、路面標示は「右折のみ」 県警、いつからミスか不明 誤って違反切符も
わかりにくい標識で摘発「違反に該当せず」 ゴールド免許の交付命じる
「次の給油所」160キロ先!? 高速道路、全線開通思わぬ余波…
今年7月、加古川市内の交差点で、本来は県公安委員会が直進を認めているのに、誤って禁止していた標示があることが判明。県警は道交法の指定通行区分違反の疑いで少なくとも2件の切符を交付した。
県警はその後、同様の標示がある交差点約4100カ所について、過去5年間にさかのぼって一斉調査。その結果、334カ所で標示ミスが見つかり、尼崎▽神戸▽宝塚▽明石▽朝来▽豊岡-の6市で27人に違反切符を交付していた。
県警は対象者に謝罪し、反則金還付などの手続きを進めている。違反を取り消すほか、この違反で「優良運転者」の運転免許証(ゴールド免許)でなくなった人たちについても、免許証を元に戻すという。