サイバー攻撃、eラーニングで学べ 兵庫県警と神戸大がシステム開発

2020/10/03 09:40

兵庫県警と神戸大が作成した「サイバーセキュリティeラーニングシステム」

 兵庫県警公安1課と神戸大は、パソコンやスマートフォンへのサイバー攻撃にどう備えるべきかをやさしく学べるシステムを、共同で開発した。パスワードの設定から危険な状態に陥った際の対応まで、分かりやすく伝授する。 関連ニュース 高所などでの危険察知、振動で伝達 神戸で共同研究 六甲川活用し小水力発電 神戸のNPO、構想から10年かけて実現 従来株の感染者、変異株にも中和抗体 神戸大が調査

 名称は「サイバーセキュリティeラーニングシステム」。県警でサイバーテロなどを担当する同課が、神大大学院工学研究科の森井昌克教授の研究室と作成した。県警のホームページから利用できる。
 学習する項目は、パスワード設定▽メール利用▽ウェブ利用▽情報漏えい▽インシデント対応-の5種類。それぞれに「基礎知識編」から、実際の利用状況を想定して具体的に使い方を学ぶ「ストーリー編」、その上で理解度を試す「テスト編」がある。
 例えばパスワード設定では、基礎編でパスワードがどのように突破されるのか、ハッカーが仕掛ける攻撃法などを解説。ストーリー編でパソコンの初期設定をクイズ形式で学び、テスト編で攻撃から防御できる可能性が高いパスワードを選択できれば合格となる。
 テストに合格したか、いつ学習したかなどを後で確認できるなど、学びやすいように工夫されている。同課は「システムを活用し、巧妙化するサイバー攻撃から自分自身を守ってほしい」としている。(堀内達成)

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