兵庫県警公安1課と神戸大は、パソコンやスマートフォンへのサイバー攻撃にどう備えるべきかをやさしく学べるシステムを、共同で開発した。パスワードの設定から危険な状態に陥った際の対応まで、分かりやすく伝授する。
名称は「サイバーセキュリティeラーニングシステム」。県警でサイバーテロなどを担当する同課が、神大大学院工学研究科の森井昌克教授の研究室と作成した。県警のホームページから利用できる。
学習する項目は、パスワード設定▽メール利用▽ウェブ利用▽情報漏えい▽インシデント対応-の5種類。それぞれに「基礎知識編」から、実際の利用状況を想定して具体的に使い方を学ぶ「ストーリー編」、その上で理解度を試す「テスト編」がある。
例えばパスワード設定では、基礎編でパスワードがどのように突破されるのか、ハッカーが仕掛ける攻撃法などを解説。ストーリー編でパソコンの初期設定をクイズ形式で学び、テスト編で攻撃から防御できる可能性が高いパスワードを選択できれば合格となる。
テストに合格したか、いつ学習したかなどを後で確認できるなど、学びやすいように工夫されている。同課は「システムを活用し、巧妙化するサイバー攻撃から自分自身を守ってほしい」としている。(堀内達成)