乗客安心、ホーム柵の使用始まる 阪急神戸三宮駅

2020/10/10 10:59

阪急電鉄神戸三宮駅の2番ホームに取り付けられた可動式ホーム柵=10日午前、神戸市中央区(撮影・中西幸大)

 利用客の転落事故や車両との接触事故を防ぐため、阪急電鉄神戸三宮駅(神戸市中央区)の2番ホームで10日から、「可動式ホーム柵」の使用が始まった。同社では十三駅(大阪市淀川区)に次いで2例目で、兵庫県内の阪急の駅では初めて。 関連ニュース 巨大アーチ再び 阪急・三宮新ビル、レトロな低層部の外観完成 阪急電鉄の「生命線」神戸線100年 三宮の新駅ビル「新たな象徴に」 駅停車時の“珍景”ホームからはみ出る電車 「ドアカット」見納め

 神戸三宮駅は1日平均の乗降客が約10万5千人(2019年)で、阪急では大阪梅田駅に次いで多い。阪急によると、神戸三宮駅では転落事故が年間数件発生しているといい、国、県、神戸市の補助を受けてホーム柵の工事を進めてきた。
 完成したホーム柵は、高さ約1・3メートルで、電車到着時に透明なドアが左右に開く。この日の始発から供用開始になり、神戸市中央区の女性(75)は「ホームが混雑の時、走っている子どもやフラフラしている人がいると、とても危ない。柵ができて安心」。同駅では21年2月までに、すべてのホームに取り付ける計画という。
 県内では、JR西日本が14年以降、ロープが上下する昇降式ホーム柵を、六甲道駅など在来線3駅に設置。阪神電気鉄道は21年春ごろ、神戸三宮駅に可動式ホーム柵を設置予定という。(中島摩子)

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