「リゾ鳴尾浜」営業終了へ 新型コロナが追い打ち

2020/10/28 20:15

閉鎖されることになったリゾ鳴尾浜=28日午前、西宮市鳴尾浜3(撮影・後藤亮平)

 兵庫県西宮市は28日、リゾート施設「リゾ鳴尾浜」(西宮市鳴尾浜3)を11月末で営業終了すると発表した。同市は、立地する鳴尾浜臨海公園南地区一帯の再整備に向けた検討を始める。西宮市と阪神電鉄などが出資し、施設を経営する第三セクター「鳴尾ウオーターワールド」は12月下旬に解散し、精算手続きに移行する。 関連ニュース 東急ハンズ三宮店 開業32年で閉店 神戸風月堂、和菓子から撤退 29年ありがとう さようなら西神店 そごう、関西から姿消す

 リゾ鳴尾浜はプールや温浴施設、フィットネス施設などを備えて1992年に開業した。新型コロナウイルスの影響による臨時休業や利用者減が、脆弱な運営に追い打ちを掛け、今後の収支改善は見込めないと判断した。
 市の試算では20年度末の収支見込みが約1億1千万円の赤字となり、累積損益も20年度末に約8千万円、21年度末には約1億7千万円の赤字の見込みとなった。施設の老朽化も進んでおり、営業終了が決まった。精算手続きは、市と阪神電鉄が約4500万円ずつを負担し、債務超過を解消した上で進めるという。
 西宮市の石井登志郎市長は「営業終了は苦渋の決断。多くの関係者にご迷惑をお掛けすることを深くおわびする」とのコメントを発表した。(大田将之、中川 恵)
【特集】目で見る兵庫県内の感染状況

神戸新聞NEXTへ
神戸新聞NEXTへ