井戸知事が県議会で退任表明【発言詳細】(1)
2020/12/11 12:09
次の兵庫県知事選に出馬しないこと表明した井戸敏三知事=11日午前、神戸市中央区(撮影・秋山亮太)
兵庫県の井戸敏三知事(75)は11日、県議会本会議で発言を求め、来年7月末の任期満了で退任する意向を表明した。主な発言内容は、次の通り。
関連ニュース
これからの兵庫は? 7つの課題 井戸知事の退任表明【発言詳細】(2)
井戸知事が県議会で退任表明【発言詳細】(3)
井戸知事が県議会で退任表明 来年の知事選に立候補せず
来年の7月にも予定されております兵庫県知事選挙には立候補せず、退任することを決意しました。残り任期8カ月弱となりますが、残された任期をしっかり、知事として全力を尽くすことをお誓いします。
特に、今は新型コロナウイルス感染症第3波の襲来の最中でもあります。まさに、最後の任務としてコロナ対策に全力を尽くしていきます。どんな厳しい事態でも私たちはこれを乗り越え、新たな兵庫を築き上げてきました。私もしっかり務める決意です。
さて、振り返りますと、貝原前知事の突然の辞任を受け、知事に就任して約20年近くを迎えようとしています。当時最大の課題は、今年25年を迎えましたが、あの阪神・淡路大震災からの創造的復興、そのための震災復興計画の実現でした。
志半ばで退任された貝原知事の意志を受け継ぎ、創造的に復興を成し遂げる、この一途で、副知事として、ともに専心していたからこそ、「私がやらねば誰がやる」との決意で選挙に臨み、第48代の知事として全力を傾けました。幸い、県民の皆さまの災害に負けない歩みにより今日を迎えています。
リーマン・ショック後の行財政構造改革も、もともと阪神・淡路大震災の復旧復興過程で生じた巨額の借入金の償還を抱えていただけに、持続可能な県政運営を担保する取り組みでした。おかげさまで、平成30年には、収支均衡を実現することができました。
自然災害にも数多く襲来されました。平成16年の台風23号、平成21年の台風9号、平成26年の丹波土砂災害、平成30年の大阪湾高潮災害など、立て続きでした。しかし、これらの復旧復興を通じて、兵庫の防災力は飛躍的に向上しました。
急速に進む少子高齢化については、いまだ道半ばと言えますが、県立病院の整備をはじめ健康対策、高齢者福祉の充実、乳幼児や子ども世代の医療制度など安心社会づくりにも意を用いました。
■退任表明【発言詳細】(2)こちら
■退任表明【発言詳細】(3)こちら