神戸市内、病床逼迫で「救急搬送困難」が急増

2021/01/22 21:15

国立感染症研究所で分離された新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真像(同研究所提供)

 神戸市内では病床の逼迫により、新型コロナウイルス以外の疾患を含め、急病人の搬送先がなかなか決まらない「救急搬送困難事案」が急増している。市消防局によると、11~17日の1週間で77件発生。救急隊が病院への照会を14回繰り返したケースもあった。 関連ニュース 看護師、味覚や嗅覚の異変自覚も勤務していた 集団感染の病院 「迷惑かからないなら許される」禁止のバーベキュー相次ぐ青野ダム周辺 「彼氏の家にずっと居た」外出自粛で10代の妊娠相談が急増 新型コロナ

 総務省消防庁は、病院への受け入れ可否の照会が4回以上で、救急隊の現場到着から搬送開始まで30分以上かかったケースを救急搬送困難事案としている。
 神戸市内では昨年11月は週10件前後だったが、12月後半から週30~40件台に増加。1月11~17日は、前年同期比の4倍に上った。14回の照会を繰り返したケースでは、搬送開始まで1時間44分かかったという。(長谷部崇)
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