神戸市内では病床の逼迫により、新型コロナウイルス以外の疾患を含め、急病人の搬送先がなかなか決まらない「救急搬送困難事案」が急増している。市消防局によると、11~17日の1週間で77件発生。救急隊が病院への照会を14回繰り返したケースもあった。
総務省消防庁は、病院への受け入れ可否の照会が4回以上で、救急隊の現場到着から搬送開始まで30分以上かかったケースを救急搬送困難事案としている。
神戸市内では昨年11月は週10件前後だったが、12月後半から週30~40件台に増加。1月11~17日は、前年同期比の4倍に上った。14回の照会を繰り返したケースでは、搬送開始まで1時間44分かかったという。(長谷部崇)
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