センバツ開催は観客1万人以上で 井戸知事が国に要望
2021/02/27 12:25
全国知事会で発言する井戸敏三知事=27日午前、大阪市内
兵庫県の井戸敏三知事は27日の全国知事会オンライン会合で、3月19日から甲子園球場(同県西宮市)で開幕する選抜高校野球大会に絡めて、国が新型コロナ感染防止のために示すイベントの人数制限について言及。宣言解除後の約1カ月間は1万人が上限とされているが、「(屋内球場の)ドーム型と(屋外の)オープン型は違う」と述べ、屋外イベントの上限は会場定員の50%にして、観客1万人以上の大会が開催できるよう求めた。
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また、英国型のコロナ変異株でも課題を指摘。県内では既に累計30人の患者が確認されたが、「地域ごとに検査件数や方法が違う。厚生労働省の発表は恣意的で、兵庫県が多いように見えてしまっている」と批判。国に対し「どう対応するのか、処方箋も示してもらわないと困る」と訴えた。
さらに、深刻さを増す地域医療への懸念も表明。全国の大学医学部の定員を削減しようとする国の動きに、「知事会を挙げて医師不足や地域偏在の問題に取り組んでいる。これは不当な挑戦だ」と激しい言葉で反発した。(前川茂之)
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