無料PCRで新型コロナのモニタリング検査 県内で始まる
2021/03/05 20:52
街頭で新型コロナウイルスのPCR検査キットを配布し、検体を集めるモニタリング検査=5日午後、神戸市中央区内(撮影・鈴木雅之)
新型コロナウイルスの感染再拡大の兆候を捉えるためのモニタリング検査が5日、兵庫県内で始まった。この日は神戸市中央区の商店街でのみ、PCR検査キットが無料で配られ、通行人ら約250人が受け取った。検査は繁華街を中心に場所を順次拡大し、秋ごろまで続く。
関連ニュース
コンビニ店員が詐欺被害防ぐ 「行動できて良かった」
街のピアノに花の彩り 15カ所に切り花や花壇苗
神戸・押部谷の「おしベジタブル」 若手農家が野菜宅配
緊急事態宣言の解除地域を対象に政府が県と協力して実施。専用の容器に唾液を採取して検査会社に郵送すると、登録のメールアドレスに通知が届く。「陽性疑い」と判定された場合、県の健康相談コールセンターに連絡し、医療につながる支援を受ける。
県は1日に千件程度の実施が目標。商業施設や駅でのキット配布を模索し、協力を得られた企業や大学でも定期的に検査する。希望者の殺到を防ぐため、配布場所は公表しない。
初日は午前11時すぎから、商店街の空き店舗前にテーブルを置いて配布し、スタッフから説明を受けた買い物客らがキットを持ち帰った。神戸市長田区の無職山本和代さん(55)は「症状はないが、お年寄りと話す時は距離を取るなど気を付けていた。唾液で検査できるのは手軽だし、陰性と分かれば安心できる」と話した。(大島光貴)
【特集】目で見る兵庫県内の感染状況