「青い真珠」かつては廃棄、今やブランド 「今年は青みが強い」
2021/03/13 20:10
手作業で丁寧に選別される青い真珠=神戸市中央区山本通2
かつて真珠加工の中心として世界に知られた神戸で、養殖から加工、販売までを一貫して手掛ける「北村真珠養殖」(神戸市中央区)の社員が、青い真珠の選別作業に励んでいる。
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同社は1901(明治34)年の創業。長崎県対馬市で真珠を養殖しており、例年、採取した真珠の約1%が青みを帯びるという。
それまでは廃棄の対象になっていたが、2006年にブランド名を付けて商品化。17年に香港で開かれた世界的な宝飾品展示会に出品すると、地元メディアに取り上げられ、清らかな白色とは違う魅力が注目されるようになった。
今季は、浜揚げした約800キロのうち7キロほどが青く色付いていた。2月下旬から神戸の事務所で選別が始まり、社員は手作業で一粒ずつ光沢や形、色合いなどをチェックしている。
「今年は青みが強く、光沢も上々」と近澤祐介社長(43)。ネックレスやピアスなどの製品に仕上げて6月ごろから販売される。(斎藤雅志)