樹齢300年のイトザクラ、「治療」で元気に 有馬・善福寺

2021/03/31 11:20

春らんまんの温泉街を彩るイトザクラ=神戸市北区有馬町、善福寺

 関西の奥座敷、有馬温泉の中心部にある善福寺(神戸市北区有馬町)で、樹齢約300年とされるイトザクラ(シダレザクラ)4本が満開を迎えた。2月に樹木医による治療で枯れ枝が取り除かれ、すっきりとした姿で、訪れた人たちの目を楽しませている。(小林良多) 関連ニュース “神戸の奥座敷”に遊園地あった 花見の名所、大相撲の巡業も 「折れた桜が花を咲かせるのは奇跡に近い」専門家も舌を巻く“ど根性桜” きっかけは小4男児の手紙「だいすきな木をきらないで」 神戸で接ぎ木の桜が開花

 糸が垂れるような細い枝先に薄桃色の花が連なる。神戸市は同寺の4本を「市民の木」に指定している。今年は例年より1週間早く見頃を迎え、かれんな花びらがもう舞い始めている。
 約25年ぶりに土壌改良などを行った樹木医の中島末二さん(76)=伊丹市=は「これほどの古木が4本並ぶ場所は希少。来年はもっと元気になるはず」と目を細めていた。
 治療後のため木の周囲への立ち入りはできない。観賞無料。有馬温泉観光総合案内所TEL078・904・0708

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