関西の奥座敷、有馬温泉の中心部にある善福寺(神戸市北区有馬町)で、樹齢約300年とされるイトザクラ(シダレザクラ)4本が満開を迎えた。2月に樹木医による治療で枯れ枝が取り除かれ、すっきりとした姿で、訪れた人たちの目を楽しませている。(小林良多)
糸が垂れるような細い枝先に薄桃色の花が連なる。神戸市は同寺の4本を「市民の木」に指定している。今年は例年より1週間早く見頃を迎え、かれんな花びらがもう舞い始めている。
約25年ぶりに土壌改良などを行った樹木医の中島末二さん(76)=伊丹市=は「これほどの古木が4本並ぶ場所は希少。来年はもっと元気になるはず」と目を細めていた。
治療後のため木の周囲への立ち入りはできない。観賞無料。有馬温泉観光総合案内所TEL078・904・0708