兵庫県知事選 立候補表明の斎藤氏が会見「新しい世代のリーダーが挑戦すべき」 一問一答
2021/03/31 21:53
7月1日告示の兵庫県知事選に立候補表明する前大阪府財政課長の斎藤元彦氏=31日午後、神戸市中央区下山手通5、兵庫県庁(撮影・中西幸大)
兵庫県知事選挙(7月1日告示、同18日投開票)で、総務省出身で前大阪府財政課長の斎藤元彦氏(43)が3月31日、県庁で会見し、無所属での立候補を正式に表明した。
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会見での主なやり取りは次の通り。
-立候補の動機は。
「変革の時代には新たな発想や手法でのかじ取りが重要。長期政権からの禅譲、継承では挑戦できない。兵庫県は財政が厳しく、コロナ禍で県民は将来を不安に思っている。新しい世代のリーダーが挑戦すべき」
「兵庫県には約30億円しか財政調整基金(貯金)がない。500万人以上の都道府県の中で際立って少ない。既得権やしがらみから脱し、徹底した行財政改革を行い、財政基盤を再構築する。そのために知事の給与、退職金をカットする。公用車のセンチュリーは直ちに廃止する」
「財政のブラックボックス的なところをきっちり検証し、開示していく。地方自治体の歳入は税と地方交付税がベースなので、抜本的な改革は難しい」
-発信力について。
「兵庫の魅力をリーダー自らが発信する力が求められる。それは県民とのコミュニケーション。丁寧に伝え、合意形成を図る県政が重要だ。(維新の)情報発信力、スピード感ある府政運営はすごいと思った」
-各政党との関係は。
「(県議会の自民会派に退団届を出した)11人が私の思いに共感していただき、分派という形で表れた。その覚悟を受け止めないといけない。11人との軸をベースにやっていきたい。理屈より仁義の世界。そこは大事にしたい」
「(維新とは)これから政策協定を詰めていく。きちっと議論して、その先に推薦があるかもしれない」
「県政を安定させるためには、最大会派の自民党の協力は不可欠。私のやりたいことに理解いただけるのであれば、(自民に)推薦をいただく。いただけなかった場合は、一人になっても走り抜く」
「元彦は金井元彦(元知事)から名付けられた。生まれながらにして知事になるという、ある意味天命としてあったのかなと思う」