兵庫14市町の飲食店時短延長を検討 井戸知事「週内に対応決定」

2021/04/12 21:50

14市町の飲食店への営業時短要請継続に含みを持たせた兵庫県の井戸敏三知事=12日午後、県庁

 兵庫県の井戸敏三知事は12日、新型コロナウイルス感染拡大のため阪神北、東播磨、中播磨地域14市町の飲食店に21日まで独自に要請している営業時短について、週内に対策本部会議を開き、延長も視野に22日以降の対応を決める考えを明らかにした。神戸など4市を対象とするまん延防止等重点措置と同じ5月5日までを前提に「協力を引き続きお願いするか議論する」と述べた。 関連ニュース 県が「うちわ会食」呼び掛け まん延防止対象区域の飲食店に32万本配布へ 時短逆戻り、飲食店嘆息 知事「リバウンド想定超えた」 兵庫「まん延防止」初適用 西宮の社員寮でクラスター、12人が陽性 新型コロナ

 兵庫県内では4月5日~5月5日、まん延防止措置対象の神戸、尼崎、西宮、芦屋市の飲食店に午後8時閉店を要請。ほかの8市6町に4月1~21日、県独自で同9時閉店を求めた。
 井戸知事は、次の対策本部会議で14市町の時短要請継続やまん延防止措置の対象に入れるかどうかを議論すると表明。「伊丹、宝塚、明石で感染者が増えている」と警戒感を強めつつ、同措置の対象拡大には「もう少し状況の把握が必要」と慎重な姿勢を示した。
 また、同措置対象4市の飲食店に飛沫防止用のうちわを配る県の計画に、効果を疑問視する声が出ていることを問われると「絶対(効果がある)とは言っていないが、ないよりまし。会食の際、飛沫対策にも使えるのではという見本だ」と発言。約700万円かけて作り、今月半ば以降に配る方針は変わらないとした。(大島光貴)

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