一部の売り場で通常営業、アウトレットは休業 大型商業施設、対応割れる

2021/04/24 21:25

神戸新聞NEXT

 緊急事態宣言で休業要請を受けた百貨店など兵庫県内の大型商業施設(床面積が千平方メートル超)は24日、期間中の営業方針を相次いで決めた。食品や医薬品などを扱う売り場は通常営業を続ける一方、服飾の割合が大きいアウトレットモールは全館休業に。百貨店によって、政府が要請対象から外した「生活必需品」の範囲を巡り、営業品目で対応が分かれる形となった。 関連ニュース 【表】兵庫県の緊急事態措置の内容 【表】兵庫のコロナ感染者や病床使用率などの指標 宣言前日の「駆け込み」、各所に「密」 緊急事態控え、関係者の表情暗く

 大丸神戸店(神戸市中央区)は1階と地下1、2階の3フロアは開け、食品と化粧品、ハンカチや靴下など婦人洋品の販売を続ける。須磨店(同市須磨区)と芦屋店(兵庫県芦屋市)も同じ対応で、運営する大丸松坂屋百貨店の担当者は「化粧品は日常的に使うので、お客さまからの要望も強い」とする。山陽百貨店(兵庫県姫路市)は化粧品に加えて家庭用品の販売フロアも開ける。
 一方、神戸阪急(神戸市中央区)は平日の食品売り場のみ営業し、土日祝日は全館休業する。「都心店で休日の来店客は特に多い。人の動きを止めるという政府の要請から判断した」と担当者。阪急と阪神の県内6店舗(三田阪急を除く)でも、開けるのは食品売り場に限定する。
 ららぽーと甲子園(兵庫県西宮市)やumie(ウミエ、神戸市中央区)などの商業施設は、スーパーと一部店舗のみ営業。神戸市内2カ所のアウトレットモールや衣料・雑貨店が多い神戸マルイ(同)は休業する。
 多くの施設が通常よりも営業時間を短縮。加古川ヤマトヤシキ(兵庫県加古川市)では一部の飲食店がランチ時間帯のみ営業する。(高見雄樹)

神戸新聞NEXTへ
神戸新聞NEXTへ