井戸知事、7月の知事選推薦巡り自民県連を批判「公明正大と言えない」
2021/04/26 19:35
兵庫県知事選について自民党県連の対応を批判する井戸敏三知事=26日午後、県庁
兵庫県知事選(7月1日告示、同18日投開票)を巡る自民党推薦候補の決め方について、井戸敏三知事(75)は26日の定例会見で、あらためて県連の対応を批判した。
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自民県連では、選挙対策委員会が投票で前副知事の金沢和夫氏(64)を推薦候補に選ぶ一方、国会議員団は前大阪府財政課長の斎藤元彦氏(43)を推し、意見が割れた。最終的には県連会長の谷公一衆院議員(69)が主導し、斎藤氏への推薦が決まった。
井戸氏は会見で「選対の表決で選定されたにもかかわらず、ひっくり返された。選考の過程は十分に公明正大とは言えないのではないか」と批判。20日にあった金沢氏の後援会設立総会にも同様の発言をビデオメッセージで寄せており、「民主的な決め方かどうか疑問を呈した」と語った。
一方、金沢氏への支援については「知事としての立場もあり、現場的な動きをどうするか慎重に考える」と述べるにとどめた。(紺野大樹)