兵庫県知事選 元副知事の金沢氏支援の県議を「黙認」 自民県連会長の谷衆院議員

2021/05/09 21:46

兵庫県庁=神戸市中央区下山手通5

 兵庫県知事選(7月1日告示、同18日投開票)の推薦候補を巡る自民党県連の分裂について、県連会長の谷公一衆院議員(69)=兵庫5区=は9日、神戸市内で取材に応じ、推薦を見送った前副知事の金沢和夫氏(64)を支援する県議32人の動きを反党行為としつつ、次期衆院選などを念頭に「黙認せざるを得ない」との認識を示した。 関連ニュース 兵庫県知事選 神商議の家次会頭「金沢氏への期待大きい」 後援会で特別顧問務める 井戸知事、7月の知事選推薦巡り自民県連を批判「公明正大と言えない」 【速報】神戸市で新たに113人が感染 新型コロナ

 党本部は前大阪府財政課長の斎藤元彦氏(43)の推薦を決めており、谷氏は「一本化に向けて今後も頑張りたい」と強調。一方で「長年の人間関係から金沢氏を応援しても、次期衆院選や参院選では一致団結すると思う。知事選だけで党にとってマイナスになることはしたくない」と述べ、処分する意向は示さなかった。
 知事選を巡っては、県議会最大会派・自民が金沢氏に立候補を要請したが、議員11人が会派を離れて斎藤氏を擁立。県連の選挙対策委員会は金沢氏を推薦候補に選ぶ一方、国会議員団は斎藤氏を推し、最終的には谷氏主導で斎藤氏への推薦が決まった。(紺野大樹)

神戸新聞NEXTへ
神戸新聞NEXTへ