新型コロナ・インド株、兵庫で初確認 流行国から帰国の2人

2021/05/20 21:21

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 兵庫県は20日、県内在住者2人からインドなどで報告された新型コロナウイルス変異株が確認されたと発表した。県内でインド株が確認されるのは初めて。5月上旬にインド株の流行国から帰国し、空港検疫のPCR検査で陰性だったが、2週間の外出自粛期間中の再検査で陽性となったという。県は濃厚接触者の調査を進めているが、「不特定多数との接触はない」としている。 関連ニュース 「変異株は若年者に感染しやすい」 感染者の3割、うち7割が若い世代 新型コロナ 25人死亡の大規模クラスター「サニーヒル」 入所者家族の声「ただ祈るしか」 神戸市のコロナ新規感染者 3月以来の50人未満

 2人のインド株は県の地方衛生研究所のゲノム解析で判明。医療機関に入院し、既に退院しているという。居住地域や年代、性別、渡航国などについて、県は「個人の特定につながる恐れがある」として非公表としている。
 また神戸市は同日、4月下旬にインドから来日し、市内の宿泊療養施設で療養していた20代の外国人男性から、インド株の可能性がある変異株が確認されたと発表した。男性は無症状で、濃厚接触者はいない。
 男性は空港検疫の検査で陰性だったが、2週間後の再検査で陽性となった。変異株PCR検査でインド株に見られる変異が確認されたが、ウイルス量が少なく、ゲノム解析で確定できなかったという。
 県と神戸市によると、5月3~9日の1週間で、新型コロナ変異株の感染者を新たに951人(うち神戸市405人)確認。累計感染者数は5221人となった。(金 旻革)
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