豊岡でコウノトリが巣立ち 今年は全国で初めて

2021/06/01 18:56

今年初めて巣立ちが確認されたコウノトリのひなの1羽(右)と親鳥の雄=豊岡市赤石(県立コウノトリの郷公園提供)

 兵庫県立コウノトリの郷公園(兵庫県豊岡市祥雲寺)は1日、国の特別天然記念物コウノトリのひな2羽が、同市赤石の人工巣塔から巣立ったと発表した。今年は全国7府県でひな49羽が確認されているが、巣立ちは初めて。同市では15年連続となる。 関連ニュース 【動画】コウノトリのひな、淡路島ですくすく 兵庫で初めて但馬地域以外でふ化 コウノトリ 淡路でふ化 但馬地域以外では県内初【動画】 淡路市で誕生、コウノトリのひなに足環 郷公園職員が成育確認

 巣立ったのは3月下旬に生まれた雌の2羽。5月30日午前、同公園の職員が地面に降りたことなどを確認した。親鳥は同市内の飼育施設や野外で生まれた13歳雄と12歳雌のペア。
 同公園によると、昨年は兵庫や京都、栃木、島根など7府県の24巣塔から56羽が巣立った。今年は同じ7府県の25巣塔で49羽が育っており、ほかに4巣塔で親鳥が卵を温めている。
 また、兵庫県内では但馬地域以外で初めて淡路市でひなが育っており、今月上旬にも巣立ちを迎える予定という。(阿部江利)

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