緊急事態延長 飲食店「これ以上休めない」 酒なしで再開の動き

2021/06/02 05:30

客に手指の消毒を求める店主。酒類を提供しない時短営業を始めた=1日午後、神戸市中央区中山手通1

 緊急事態宣言再延長初日の1日、神戸・三宮で、これまでの休業から酒類を提供しない時短営業に切り替える飲食店が出始めた。 関連ニュース 神戸で17人感染、2人死亡 新型コロナ 【速報】兵庫で新たに46人感染 9日連続で100人下回る 神戸市のワクチン接種 障害者、DV被害者、外国人にもきめ細かく対応

 神戸市中央区中山手通1の小料理店は4月25日から休業していたが、この日、午後5~8時の時短で営業を再開。受け取れる協力金は変わらず、店を開いても経費で赤字になる可能性があるというが、店主の女性(34)は「関わる業者さんの苦境を思うと、これ以上休めないと判断した」と理由を語る。
 感染対策として、客に事前の予約を求めて人数を制限。この日は常連客らが横並びの席に座り、手指を消毒して食事を楽しんだ。
 同市東灘区の会社員男性(59)は単身赴任中。「おいしい料理を食べられるのはありがたい。酒は我慢し、安全な営業を応援したい」と話した。(吉田敦史)

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