県立歴史博物館と兵庫教育大 歴史教育充実へ連携

2021/06/09 05:30

協定を交わした兵庫県立歴史博物館の藪田貫館長(左)と兵庫教育大学の加治佐哲也学長=県立歴史博物館

 兵庫県立歴史博物館(姫路市本町)と兵庫教育大学(加東市下久米)はこのほど、兵庫の歴史教育の充実を目的とした連携協力協定を結んだ。教員研修や資料の貸し出しで連携を深め、研究や人材育成でも協力し合う。 関連ニュース 教職員からの相談を管理職が放置 「許せない」と保護者ら 姫路市立小の暴言・体罰問題 畑に雲のじゅうたん? 里の秋…ソバの花満開 たつの 体罰・暴言の教諭、懲戒免職に 同僚が3年前から言動記録、再三校長に伝えるも放置

 同館は児童文化史研究家の入江正彦さんが収集した玩具などや、郷土史家の高橋秀吉さんが集めた姫路の古写真や絵はがきを所蔵。これらを教育に活用するため、兵教大の教員研修の充実など4項目で協力を定めた。
 博物館が大学に講師を派遣したり、収蔵品のデータベースを授業・研究に共有したりすることも想定する。有効期間は来年3月末までだが、申し出がなければ自動的に更新される。
 県立歴史博物館で締結式があり、藪田貫(ゆたか)館長(73)は「今後、教壇に立つ人たちに県の歴史や文化財を発信していける意味は大きい」。兵教大の加治佐(かじさ)哲也学長(69)は「資料を活用して、旧五国からなる兵庫の多様性を伝えていきたい」と話した。(地道優樹)

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