宝塚月組の珠城りょう、万感のサヨナラショー 「大劇場は夢のような場所だった」

2021/06/21 19:55

ともに退団する娘役トップ、美園さくらとデュエットする珠城りょう=いずれも宝塚大劇場、代表撮影

 宝塚歌劇団月組トップスター珠城りょうが21日、「桜嵐記」「Dream Chaser(ドリーム・チェイサー)」千秋楽公演を迎え、本拠地・宝塚大劇場(宝塚市栄町)に別れを告げた。 関連ニュース 珠城りょう、美園さくら 宝塚月組のトップ2人がそろって退団公演 お家に迎えた猫は「歌う天才猫」!? お母さんの歌声に合わせて、テレビCMを「にゃにゃにゃんにゃん」 映画「るろうに剣心」のロケ地「好古園」をPR 撮影セットを展示、マップも配布

 2008年に初舞台。近年では天海祐希の7年目に次ぐ入団9年目という異例の速さでトップに就任し注目を浴びた。
 本公演後に行われたサヨナラショーは、これまでの出演作の中から「アーサー王讃歌」(16年「アーサー王伝説」より)で幕開け。ソロで「カンパニー」(18年「カンパニー-努力、情熱、そして仲間たち-」より)、「この地上の何処かに」(17年「All for One~ダルタニアンと太陽王~」より)などを熱唱した。同じく退団する娘役トップの美園さくらとのデュエット「同じ星空の下で」(19年「夢現無双」より)もあり、別れを惜しむファンから喝采を浴びた。最後は18年の「BADDY-悪党は月からやって来る-」より「BADDY」を披露。珠城を中心に月組全員で歌って踊り、にぎやかで祝祭的な雰囲気の中、閉幕した。
 ショー後のあいさつでは、途中、共に歩んだ仲間への思いを語り、万感こみ上げ涙ぐむ場面もあったが、最後は美園と二人、笑顔で舞台を後にした。
 終演後の記者会見で珠城は「宝塚大劇場は自分のホーム。ここで過ごした時間を思い返すと、出演者にとって夢を見るような場所だった」と晴れやかな表情で語った。(片岡達美)

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