宮藤官九郎、のんと「あまちゃん」以来のタッグ 9月に舞台「コメディーセンス引き出す」
2021/07/05 18:00
のん(上列中央)ら出演者のビジュアル
脚本家宮藤官九郎と俳優のん(兵庫県神河町出身)が、舞台「愛が世界を救います(ただし屁が出ます)」で、NHK連続テレビ小説「あまちゃん」(2013年)以来のタッグを組む。作・演出を手掛ける宮藤は「いつか一緒にやれたらと思っていた」と期待を寄せる。
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宮藤が所属する劇団・大人計画とパルコが共同プロデュースするロックオペラ「大パルコ人」の第4弾で、2055年の東京・渋谷が舞台。第1弾「R2C2」(09年)で渋谷を襲った戦争から11年後を描く。
「超能力ものでボーイ・ミーツ・ガールな話」だが、男(村上虹郎)は未来を予知すると屁が出てしまい、女(のん)はテレパシーを使うと顔がぶさいくになるというのがミソ。二人が恥ずかしさを乗り越えて世界を救うという、ばかばかしくもまじめな“宮藤ワールド”だ。
コロナ禍の今だからこそ「楽しい芝居をやりたい」と宮藤。ストーリーも変化し、戦争を生き延びたマイノリティーたちが「世の中の不寛容なムードに立ち向かう」というテーマになったという。
のんとは初めての朝ドラのヒロインというまっさらな状態で関わり、「彼女にしかできない表現のある、特別な女優」と評する。それだけに気軽に誘えずにいたが、「割と軽く引き受けてもらえた」と笑う。演出では「コメディーセンスを引き出せたら」。キャストの演奏や歌もあり、のんと85歳の元パンクス役で出演する宮藤はギタリストとしての顔も見どころだ。
「本番はすごく楽しいけど、労力が他の作品の2・5倍くらいかかる。これで最後と毎回思っています」
藤井隆、三宅弘城、荒川良々らが共演。音楽はバンド「怒髪天」の上原子友康が担当する。
大阪公演は9月4~12日、クールジャパンパーク大阪WWホール。1万1500円、ヤング券5千円。前売りは8月1日から。キョードーインフォメーションTEL0570・200・888
(田中真治)