酒類の提供時間、関西3府県で差 兵庫は大阪より最大1時間半遅く
2021/07/10 05:30
神戸新聞NEXT
新型コロナウイルス対策をめぐり、まん延防止等重点措置が12日に解除される兵庫と京都、延長される大阪との3府県で、飲食店の対応が分かれる。感染増加の兆候が顕著な大阪は、午後7時までの酒類提供を継続するため、兵庫や京都とは当面、30分~1時間半の差が生じることになる。(井川朋宏)
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【表】12日以降の主な要請内容(兵庫、大阪、京都)
兵庫県、飲食店の時短30分緩和 土日祝の酒類提供を解禁 まん延防止解除後
兵庫県知事「大阪並みにしないとまずいという判断」 土日祝の酒類提供解禁で
兵庫ではこれまで措置区域で独自に規制していた土日祝日の酒類提供を、大阪に合わせて解禁する。同区域だった15市町のうち、神戸・阪神間と明石市の10市町は、提供時間が午後7時半まで(午後8時半閉店)と30分のみ延長。残る東播4市町と姫路市は同8時半まで(同9時半閉店)で、1時間半延ばす。
7月末までの経過措置として、大阪に近い地域を30分の延長にとどめた理由について、兵庫県の井戸敏三知事は「1時間延ばすと大阪から流入する可能性があるが、30分だとある程度抑制できる」と説明した。小刻みな時間変更の判断に、「解除後も従来と同じ対応では県民に納得してもらえない。かなり(感染対策と)接点を探った対応」とも明かした。
一方、京都府での酒類提供は、アクリル板設置といった対策が条件で午後8時半までとなり、京都市では従来より1時間半延長する。大阪や兵庫とのバランスではなく、緩和の経過措置として独自に判断したという。