「兵庫県内の事情を一番理解している人だった」金沢氏支援の井戸知事、悔しさ語る
2021/07/18 23:07
金沢和夫氏の敗戦で考えを述べる井戸敏三知事=18日午後8時27分、神戸市中央区元町通1(撮影・鈴木雅之)
兵庫県知事選の結果を受けた井戸敏三知事と報道陣との質疑応答の概要は次の通り。
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-受け止めを。
「金沢和夫候補をしっかり応援してきたつもり。一番適任だと思ってきた。県内の情勢を一番理解したのが金沢さん。兵庫の歴史、文化をつないでいくには、しっかりとした基礎的素養が必要になる。ただ、今回は言葉上の『変えるべき』、『刷新』といった言葉に踊らされたきらいがある。非常に残念に思う」
「私は次の知事の資質は変革と挑戦が必要と言ってきた。変化を見つめて改革を果たす挑戦ができるのが誰かと。まさにそれが金沢和夫さんだと思ってきたのだが」
-今回の結果は何が影響したのか。
「今の段階では何が影響したのかは分かりませんね」
-今、金沢さんにはどんな言葉を掛けるか。
「3月に(副知事を)辞められてから長い選挙戦だった。このような結果は残念ですが、疲れを癒やして次なる展開をどうするか。疲れを癒やした後にしっかりと考えていただければと思います」
-長年続いてきた副知事にバトンを渡すことがかなわなかったが。
「副知事だからバトンを渡すのではなく、兵庫県内の事情を一番理解している人が副知事だった。それが結果論として、4代続いてきたということだと理解している。その意味では5代続いても全然おかしくなかったのですが」
-知事としての20年を振り返ると。
「私なりに一途(いちず)に県政の課題に対して、取り組んできた。脇目も振らずに取り組んできた20年だったと思います」
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