変化を求める波にのみ込まれた。兵庫県政の中枢を通算15年担った前副知事の金沢和夫氏(65)は激戦の末、敗れた。自民、公明両党の推薦が得られず、やむなく「県民党」を掲げたが、対立候補に「禅譲」と攻められ、防戦に終始した。「継承と改革はセット」という訴えはかすみ、副知事経験者が4代59年にわたり兵庫県知事を務めた「系譜」が途絶えた。
神戸・元町の事務所。投票が終了し、しのぎを削った元大阪府財政課長の斎藤元彦氏(43)の「当選確実」が伝わると、集まった支援者らは言葉を失い、重苦しい雰囲気が広がった。
姿を見せた金沢氏は「私の力不足。本当に申し訳ない」と頭を下げ、「限られた時間の中で思うように支持を広げられなかった」と悔しさをにじませた。同じ総務省(旧自治省)出身で、初当選を決めた斎藤氏には「兵庫のいろんな地域や人を訪ねて、県政に取り組んでほしい」と求めた。
もくろみが外れたのは、自民から立候補要請を受けた後。一部の自民県議が斎藤氏をかつぎ、これまで与野党相乗りで井戸敏三知事(75)を支えた知事選の構図が崩れた。自民、公明の推薦を逃し、党の方針に反発した自民県議や旧民主系議員、県庁OBらと選挙活動を展開した。
政党色を打ち消すため、選挙中は「県民党」を主張し、「東京、大阪の応援はいらない」と繰り返した。政党幹部が次々と来援した斎藤氏に対し、兵庫の自主性を守る姿をアピールした。
井戸氏から引き継いだ後援会も総動員したが、保守票を奪われ、支持は都市部で広がりを欠いた。金沢氏を支えた自民県議は支援者に「党が推す候補をなぜ応援しないのか」と迫られた。井戸氏も何度も応援演説に駆けつけたが、批判を招いた知事公用車センチュリーの乗り換え問題など、20年に及んだ“長期政権″の負のイメージを拭いきれなかった。
兵庫を熟知した副知事が、バトンをつないできた歴史は幕を下ろす。金沢氏は「新しい知事は若く、経験も十分でない」と述べた後、「私も県民の一人として、ふるさと兵庫の発展を支えたい」と締めくくった。(金 旻革)
【特集ページリンク】兵庫県知事選2021
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