21日から王位戦第3局 藤井「一手一手しっかり」豊島「自分らしく積極的に」

2021/07/20 19:35

対局室の検分を終え、撮影に応じる藤井聡太王位(右)と豊島将之竜王=20日午後3時43分、神戸市北区有馬町、有馬温泉の旅館「中の坊瑞苑」(撮影・吉田敦史)

 将棋の藤井聡太王位(19)=棋聖=に豊島将之竜王(31)=叡王、尼崎市=が挑戦している「お~いお茶杯第62期王位戦」(神戸新聞社主催、伊藤園特別協賛)7番勝負第3局が21、22の両日、神戸市北区有馬町、有馬温泉の旅館「中の坊瑞苑」で指される。両者は20日午後に会場入りし、意気込みを語った。 関連ニュース 王位戦、相手の印象は? 藤井「精度の高い将棋を指している」豊島「一手一手が丁寧」 藤井が定評ある終盤の強さ発揮し逆転勝ち 王位戦第2局 将棋・王位戦第1局 藤井王位、粘り及ばず 豊島竜王が先勝

 名古屋市での第1局は豊島が丁寧な指し回しで完勝し、北海道旭川市での第2局は藤井が終盤の激しい競り合いを制して逆転勝ちした。両者1勝1敗のタイで迎える第3局は、シリーズの行方を占う重要な一局となる。
 対局開始を翌日に控え、両対局者は盤の位置や室内の明るさ、空調などを確認。その後、1人ずつ取材に応じた。
 19日に19歳の誕生日を迎えたばかりの藤井は「気持ちを新たに、2日間を通して一手一手しっかり考え、指していきたい」と語り、豊島は「地元なので応援してくれる人も多いはず。自分らしく積極的な将棋を見てほしい」と健闘を誓った。
 立会人は谷川浩司九段(59)=神戸市東灘区。対局は2日制で、持ち時間は各8時間。初日は午前9時に始まり、午後6時で指し掛けて手番が封じる。2日目の22日は午前9時に再開し、同日夜までに決着する見込み。
(井原尚基、小林伸哉)
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